2009年12月31日木曜日

『ジョーカーゲーム』、『ダブルジョーカー』

 柳広司『ジョーカーゲーム』、『ダブルジョーカー』はおもしろい。「死ぬな」、「殺すな」、「とらわれるな」が基本的な考え方。このなかでも、「何物にもとらわれず、自分自身の目で世界を見ること」「自分自身の肉体のみを通じて世界を理解すること」にグーとひかれる。自分の頭で考えることであろう。天保銭は使いものにならない。(陸大出はダメだ)

 「とらわれるな」に通ずるものが、将来の予測するのに邪魔となるのが「早耳情報」といった堺屋太一や、朝日新聞の連載記事(1970年代)「国際戦略研留学記」なかで知った評価能力というもの。(『ミリタリー・バランス』は元軍人と経済学者だったか二人で公の情報を丁寧に分析したもの)評価能力には教養というか、良識、常識がベースにあり、それは個人レベルではなく国民レベルというか。英国では『スパイこそ最高の知識人で、紳士でなければならない』というようなものかもしれない。要は、教養、知識があり何ものにもとらわれずに冷静に判断することのできる頭脳がものの判断を正確にすることができる。これは精神論などが邪魔をするので変なやる気などもたない方が良い。(ここらのことを自分なりに整理したいが)

 ところでね結城中佐は、秋草俊なのか。それで秋草俊に改めて興味。書棚から秦郁彦の『昭和史の軍人たち』(文藝春秋,1982)を取り出した。また、畠山清行『秘録陸軍中野学校』(主婦と生活社、1971)を読もうかと思う。それに、『落花流水』の明石大佐も、だ。

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