2010年11月28日日曜日
伊丹敬之『本田宗一郎』
伊丹敬之『本田宗一郎 やってみもせんで、何がわかる』(ミネルヴァ書房,2010-9-10)を読んだ。ミネルヴァ日本評伝選の一冊とのこと。
もともとクルマにはまったく興味がないし、レースなんて何故あんなに熱くなるのか全然理解できない。これを手にしたのは経営学者である伊丹氏が書いているからである。読み出してぐいぐい引き込まれていった。本田の人間的魅力、基本的な考え方、やはり識見がある。家庭とかプライベートなのところはほとんどないのは経営学者の関心の外なのかもしれない。もしかしたら仕事そのものに本田の人物が思い切り現れているからそちらへ集中をしたのかもしれない。紙質も良くなんだか読んでいて気持ちが良かった。
意外だったのはトヨタを意識していたということである。それにしても喜一郎と宗一郎なかなかである。
第一章 本田宗一郎とその時代
第二章 誕生から人間休業宣言まで- 一九〇六年から一九四五年
第三章 第三の創業・出会い・急成長- 一九四六年から一九五三年
第四章 本田DNAの誕生- 一九五四年から一九五九年
第五章 夢の実現- 一九六〇年から一九六七年
第六章 晩秋の苦悩- 一九六八年から一九七〇年
第七章 引退への道- 一九七一年から一九七三年
第八章 人間的磁力の大きさ- 一九七四年から一九八七年
第九章 人生の着陸- 一九八八年から一九九一年
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