森戸英幸編「テレワークの法と政策-比較法的考察を中心に-」(2007-5-18(社)日本労使関係研究協会、(財)労働問題リサーチセンター)の論文を一つづつ読み始めた。読み進めるときにそれぞれの論稿の目次を記ことで概要にかえる。
まずは、森戸英幸「日本法の現状と課題、及びEUテレワーク協会の概要」である。
第1節 日本法の現状と課題 は
Ⅰ 労働者性
Ⅱ 労働時間管理
Ⅲ 「事業」「事業場」の概念
Ⅳ テレワークの「義務」と「権利」
Ⅴ 職場の安全衛生と労働災害
第2節 EUテレワーク協約の概要
Ⅰ 一般的考慮事項(前文)
Ⅱ 定義と適用範囲
Ⅲ 任意性
Ⅳ 労働条件
Ⅴ データ保護
Ⅵ プライバシー
Ⅶ 機器
Ⅷ 安全衛生
Ⅸ 労働組織
Ⅹ 教育訓練
ⅩⅠ 集団的権利をめぐる問題
ⅩⅡ 実施とフォローアップ
となっている。テレワーク法を論じる枠組みの整理のようなものである。それにしてもテレワーク法を論じた文献は少ないのでありがたい。
参考文献として以下があげられている。
森戸英幸「テレワーク・家内労働・在宅ワークの法政策」(法律時報930号,2003)
森戸英幸「What is IT?-労働法の観点から」(日本労働研究雑誌(特別号)498号,2001)
森戸英幸「わが家が一番?-情報化に伴うテレワーク・在宅就労の法的諸問題」(日本労働研究誌467号,1999)
長坂俊成「テレワークの法的性質と法的保護のあり方」(季刊労働法193号,2000)
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