2010年3月14日日曜日
『ルネサンスの女たち』
塩野七生の『ルネサンスの女たち』を塩野七生ルネサンス著作集2で読んだ。再読である。これは2001年6月発行で、最後にメイキング『ルネサンスの女たち』と文庫本につけられた「まえがき」(1973)もつけられている。
メイキングによれば、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港に粕谷一希を出迎えたことがきっかけとのこと。こういうエピソードもうれしい。
取り上げている人物とサブタイトルそして肖像画は以下の通り。
イザベッラ・デステ
夢もなく、怖れもなく
レオナルド・ダ・ヴィンチによるデッサン ルーヴル美術館蔵
ルクレツィア・ボルジア
皇帝か、無か
ピントゥリッキオ画 ヴァチカン内「ボルジアの部屋」壁画
カテリーナ・スフォルツァ
イタリアの女傑
ロレンツォ・ディ・クレディ画 フォルリ市立美術館蔵
カテリーナ・コルネール
まずはヴェネツィア人、その次にキリスト教者
ティツィアーノ画 フィレンツェ、ウフィッツィ美術館蔵
自分の見識で行動したイザベッラ・デステとカテリーナ・スフォルツァと、周り時代に翻弄されたかの残り二人である。
ここに登場する人物が性格などが描かれていてうなづくことが多い。メイキングには、人物の声、肉体生理を書きたいと。それが確かに伝わってくる。そして、著者の評価がなかなかである。
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