沢木耕太郎の『杯 カップ WORLD CUP』(朝日新聞社,2004-1-30)を読んだ。たまたま図書館に目にしたのがワールドカップの時期だったので手にした。2002年の韓国・日本のワールドカップを扱ったものである。
サッカーには関心がないので読み通すことができるかなと思ったが、沢木耕太郎の筆力なのかぐいぐいと引き込まれるように読み通すことができた。時期がワールドカップ開催中でまわりに何かと聞けたことも大きいかもしれない。勝ち点のことも知らなかったし、予選リーグや決勝トーナメントのことも知らなかった。
沢木氏自身はサッカーそのものは余り経験なくアマチュアということである。それも良かったのかもしれない。このなかに自身の少年時代は野球全盛ということが述べられているが同じくらいの世代で同感だ。そのままサッカーに関心をもつことなく過ごした。
ここではワールドカップを通じて韓国人との交流が述べられていてそれが絶妙である。そしてこのワールドカップを通して韓国の日本観が何かを超えたという指摘はなるほどと思う。そして韓国のことに少し興味をもつことができた。そして、今日は、図書館から九鬼太郎『"超"格差社会・韓国』(扶桑社新書,2009)を借りてきたりした。
0 件のコメント:
コメントを投稿