2011年3月27日日曜日
『狂気と犯罪』
芹沢一也『狂気と犯罪 なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか』(講談社+アルファ新書,2005)を読んだ。朝日新聞のtake offあたりがきっかけでリクエストしたものだ。読んでいて興味がそそられた。そのアプローチかもしれない。刑法の考え方あたりは今まで考えたこともなかった。監禁する、そして措置入院へということが精神病院へつながる。本来の精神病の治療のためではない病院の存在にさむざむとしたものを感ずる。各種、精神に病する人たちのことはどうなるのか。
読みながら、やはり朝日新聞に紹介されたシノドスの代表であることに気がついた。この人はすごいかもしれない、そんなふうに読みながら感じた。
はじめに
第一章 社会から排除される「狂気」
第二章 「狂気」を換金する社会
第三章 法の世界における「狂気」の地位
第四章 社会から「狂気」を狩り出す精神医学
第五章 社会と法の世界から排除さる「狂気」
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