産業カウンセラーであることもあり、以前から認知行動療法には関心をもっていた。連休に入り、坂野雄二『認知行動療法』(日本評論社,1995)を読むことにした。この本は以前にも取り組んだが途中でそのままになっていた気になっていた本である。
この本を読みながらメモをしておこう。
「 1963年、ベックはうつ病と診断された50名の患者と、38名のうつ病以外の患者の思考プロセスを比較検討
うつ病患者には
低い自尊感情
強い自責感
過度の責任感
強い逃避願望
不安
という思考内容
独善的な推論
選択的な抽象化
過度の一般化
誇張
不正確なラベリング
という非論的で非現実的な思考パターン
がみられた。」(p78)
とのこと。このような思考が障害になるのではないかとのもとに、患者の判断過程をより客観的にものに改めさせて、うつ病の改善へと考えられたとのこと。
なかなか興味深い。もともと思考がマイナスであり、それが何かあって加速されるのであろう。
「うつ病患者に特有な思考の特徴
1.過度の自責感や罪悪感といった、自己に対する否定的な見方
2.ペシミズムを代表とする自己を取り巻く世界に対する否定的な見方
3.絶望感を中心とした将来に対する否定的な見方」(p80)
0 件のコメント:
コメントを投稿