2010年8月14日土曜日
ADRの手引き
河野順一、寺田知佳子『労働関係紛争における「裁判外紛争解決」の手引き』(中央経済社,2009-9-1,688頁)をやっと読み終えた。昨年から何度も図書館から借りての読書である。事例研究は、紛争解決手続代理業務試験のために購入した『特定社会保険労務士試験 模擬問題集 紛争解決手続代理業務試験-平成20年度試験対応版-』(酒井書店・育英堂,2008-9-10)と大部分が同じである。判例の引用は、かなり略されており改めてきちんと研鑽の要ありかな。ただし、この著者の本は、どれも同じだが参考文献の表示がないので学習の便からすると不便かな。それに何か適当に要約されているようで今ひとつ突っ込んでいないようにも思える。まあ、これだけのものをまとめて提示されることが参考にはなる。
-目次-
第1部 裁判外紛争解決手続き(ADR)制度とその周辺
第1章 労働関係紛争の種類と傾向
第2章 労働関係紛争処理機関と制度概要
第3章 解雇予告手当て事件にみる紛争調整委員会による「あっせん」
第4章 降格をめぐる事件にみる労働審判制度
第5章 休業手当の残り40%の支払事件にみる少額訴訟
第6章 通常訴訟の概要
第7章 仮処分申立
第2部 ADR事例研究-セレクト25
雇止め
時間外手当
管理監督者と時間外手当
整理解雇
有期労働契約と試用期間
退職の意思表示
経歴詐称
解雇権の濫用
競業避止義務と退職金
競業避止義務と懲戒解雇
私傷病と労務提供の受領拒否
休職命令を発し得る条件(治癒)
配転
セクシュアルハラスメント
心裡留保
企業内秩序遵守義務違反
年次有給休暇と時季変更権
降格
勤務不良
電子メールやインターネットの私的利用
私生活上の非行
偽装請負
内部告発
出向元の使用者責任
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