2010年8月17日火曜日
『山の遭難』
ちょっと前に、山で遭難した方を救助するヘリコプターが落ちた。それを取材する人たちも遭難をして亡くなられた。そんなことでこんな本を読んでみた。
羽根田治『山の遭難 あなたの山登りは大丈夫か』(平凡社新書,2010-1-15)
はじめに
第1章 山の遭難小史
第2章 統計が語る現代の遭難事情
第3章 救助活動の現場から
第4章 遭難事故のリアリティ
第5章 なぜ増える安易な救助要請
第6章 ツアー登山とガイド登山
あとがき
登山の歴史を正確な資料の引用で語る。なかなかわかりやすい。文章は読みやすい。
最近、山へ行ったのは五月の箱根の神山、冠ケ岳かな。このときは登山というより山歩きという気楽な対応で行き先などもリーダー任せであった。このときでも考えてみれば、滑落、転倒、転落の可能性はなきにしもあらずだ。道迷いだってリーダー任せだったので何かのはずみはぐれることはもないとはいえない。
小中学校の頃(1960年代)は、近くの山へ遠足ということがあった。登山というには大げさだが、それなりにきつい山登り。高校時代に仲間と古処山に登ったことなどが思い出される。この頃は自然に山に親しむ時代だったのかもしれない。大学のとき(1970年代)にはサークルの夏季旅行というと山にいった。最初は白馬岳を目指したが雨で八方尾根あたりかな。二年目は燕岳、大天井、常念岳かな。この本を読むと1960年代や1970年代に山に親しむ時代だったのかもしれない。そしてそのときに親しんだ団塊の世代が第三次登山ブームをもたらしているのかも。この時代は、学生時代に深田久弥の『日本百名山』に親しみ時間ができてそれらに登ろうかというのは何となくわからないでもない。私はその気はないが。
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