夏樹静子『裁判百年史』を読んで、改めて永山事件のことが気にかかった。永山事件の裁判で示された基準が死刑判決の基準となっているとのこと。
犯行の罪質
動機
態様ことに殺害の手段方法の執拗性・残虐性
結果の重大性ことに殺害された被害者の数
遺族の被害感情
社会的影響
犯人の年齢
前科
犯行後の情状
等各般の情状を併せ
堀川恵子『死刑の基準-「永山裁判」が遺したもの』(日本評論社,2009-11-30)p292~
プロローグ
第一章 おいたちから事件まで
第二章 一審「死刑」
第三章 二審「無期懲役」
第四章 再び、「死刑」
第五章 「永山基準」とは何か
エピローグ
参考文献、あとがき
この本は、永山則夫をはじめこの事件にかかわった人を取り上げて事件を取り上げている。裁判官や奥さんのことなど。それに本人およびその家族のこと。かつて、映画をみたが改めて永山事件を振り返ることができた。
一年位前に、加茂隆康の小説『死刑基準』(幻冬舎)を読んだが、改めて読んでみたいような気になった。そして、団藤さんの『死刑廃止論』も。
p39に「父は小遣いのつもりだったのか、100円玉一個を差し出したそうである」との記述が気にかかった。100円玉はいつ頃できたのかな、それに小さな子供に100円も与えるのかなと。10円玉の間違いではないかと。
0 件のコメント:
コメントを投稿