2010年5月3日月曜日
「面白くてためになる書物が、良書なのである」
塩野七生『続 海の都の物語』(中央公論社,1981)をやっと読んだ。20数年前に読んだときはスムースに読めたが、今回はなんとなくひっかかりひっかかりであった。「亡き塙嘉彦に捧ぐ」というくだりのことを「塩野七生ルネサンス著作集」のメイキング海の都の物語で読んだこともあるのかもしれない。
この本の冒頭の「読者に」という文章の末尾に「面白くてためになる書物が、良書なのである」と古代ローマの文人のホラティウスが言っていたとある。塩野七生をはじめて読んだのは『海の都の物語』である。面白くてためになったと思った。すぐに、続編である本書を手にした。高坂正尭『文明が衰亡するとき』(新潮選書,1981)も続けて読んだ。今回もこれのヴェネツィア編を読みたい。
おもしろくてためになる。これは何にでもあてはまる。校友会の活動をしていて、何のために校友会、というときに「たのしくてためになる」と考えている。何かと得をしたような気がする。良書にあたれば得をした気分と同じかもしれない。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿