2010年9月23日木曜日
『言葉なぜ生まれたのか』
昨夜は新橋で呑んだ。休み前というので少々痛飲かな。居酒屋の飲み放題コース、それからバーへなんて。
さて、岡ノ谷一夫著、石森愛彦絵『言葉なぜ生まれたのか』(文藝春秋,2010)を読んだ。絵が素敵で語り口もいい。科学者らしく考えていく過程が刺激になる。
なぜ人間だけが言葉をもつようになったのか、それはなぜ動物は言葉が話せないのかの探求からみる。
言葉には、四つの条件があることを提示する。
1.発声学習ができる(すぐにまねできる)
2.音(単語)と意味が対応している
3.文法がある
4.社会関係のなかで使い分けられる
1.発声学習ができる(すぐにまねできる)
これは、息を止められなければできない。空中を飛ぶ鳥や水中の鯨は、息を止める必要から、息をとめることかできるが...人間はどうして?
2.音(単語)と意味が対応している
これができる動物、デグーがいるが、デグーは新たに学習はできない。人はできる。
3.文法がある
ジューシマツの鳴き声には文法がある。
4.社会関係のなかで使い分けられる
ハダカデバネズミには階級社会がありそれに対応した鳴き声を出す。
などなかなか興味深い考察である。また、赤ちゃんは大きな声で泣くのか。安全が確保されている人間の生活があるからとはなるほど。
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