2010年9月26日日曜日

村上春樹はくせになる

 村上春樹を最初に読んだのは『1973年のピンボール』である。朝日新聞の文芸時評に井上ひさしが取り上げていたのがきっかけのような気がする。井上ひさしではないかもしれない。何かしら気にかかり手に取った。それから最初の作品『風の歌を聴け』を読んだ。ジェイズバーでビールを飲む。それが何とはなしに....


 第三作の『羊をめぐる冒険』は続けては読まなかった。『中国行きのスロウ・ボート』とか『蛍・納屋を焼く・その他の短編』などに親しんだ。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』はそのときには読まなかった。『羊をめぐる冒険』と『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と『ダンス・ダンス・ダンス』はあとから作品集で読んだ。『TVピープル』や『パン屋再襲撃』などをそれなりに楽しんだ。この頃までは、気に入っている作家ということで作品に親しんだのだろう。

 そして、『ノルウェーの森』がヒットした。これは評判だからと読み始めて何か既読感があった。あとで「蛍」をベースにした作品であったと知った。『国境の南、太陽の西』は書店で立ち読みで読み始めてとまらなくなり購入をして一気に読んだ。その後、何回となく読んでいる。村上春樹風にいえば、心を揺さぶられる何かがあるのかもしれない。『ねじまき鳥』は厚い紙で何となくめくりやすく....ノモンハンのところはちょっと残酷な場面もあった。第三部はちょっと趣がちがうのかななんて思いながら読んだ。

 『アンダーグラウンド』には驚いた。こういう仕事ができるんだと感心した。そして、あとは『海辺のカフカ』なども読み、先ほど『1Q84 BOOK3』を読み終えたところだ。

 短編の題名はわすれたがいいというか、それこそ心が揺さぶられものがある。

 そんななか清水良典『村上春樹はくせになる』(朝日新書,2006)を読んだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿