2010年11月14日日曜日

『働き方革命』

 駒崎弘樹『働き方革命-あなたが今日から日本を変える方法』(ちくま新書,2009-5-10)
 
 もともと、新聞に載っていたペアワークを知りたいために読んだ。実際に読んでみると、うーん、なかなか面白い。読みやすい。プライベートを含めて仕事いうことは、以前から考えていたことだ。それを自分なりには、他者とかその他に対する責任と考えていたが、この著者は、価値を与えることといっている。これはなかなか前向きでよい。ライフビジョンが家族などから入っている。

目次

序章 なぜこのような本を書かざるを得なくなったのか
 わかりやすく危機的な日本
 長時間労働が生産性を下げる皮肉
 「働き方」の問題をみなんは知らなくていいのか

第1章 自分が働くことで、誰かを壊している?
(1)働きマンな自分が好き
 生きるために働き、働くために生きる
 愛する仕事は病もつれてきた

(2)会社のオーナーは自分だが、会社が自分のオーナーに
 無駄な時間恐怖症候群
 常時多忙性症候群

(3)愛する人の可能性を殺す働き方
 会社という凶器
 「夫のため」辞めていく女性社員

第2章 自分のライフビジョンて、何だろう?
(1)アメリカ人グル(導師)との出会い
 アメリカでのリーダーシップ研修に向かう
 アメリカ人グル(導師)との出会い
 「自己イメージが、私たちの行動を規定する」
 アファーメーションとは?
 みんなが幸せになる「働き方」を実現したい
 自分はどういう自分でありたいのか
 アメリカの田舎町のジェンセンおやじを思い出す
 ジェンセンおやじみたいな人生が送りたい

(2)目標とするライフビジョンを描く
 「働き方革命」を実現する
 「イタい」けど自分のビジョンを設定する
 毎日自分宛てにビジョンが届くように設定する

第3章 「働き方革命」の起点-仕事のスマート化
(1)自分の手持ち時間を見直す
 定時退社経営者
 6時にオフィスを出てみる
 「自分は今まで何をしていたんだ?}

(2)仕事時間をダイエットし、生産性を上げる
 仕事のスマート化
 マネージャーからスタッフへ広げる

第4章 「働き方革命」でたくさんの「働き」を持つ
(1)パートナーに対する「働く」に時間投資
 パートナーとの関係がよくなった
 家事をマネジメントしてみた
 彼女の家事をスマート化
 運動のある生活にジャンプ

(2)家族や学びに対する「働く」に時間投資
 家族とのつながり ①姉との関係
 会社に100%身を捧げてくれる社員の消滅
 家族プロジェクト
 家族とのつながり ②両親との関係
 地域社会のために「働く」
 「学び」という投資の時間ができる
 本を書くことで恩返し

第5章 「働き方革命」が見せてくれた世界
(1)「働く」とは、あるべき人生を形作ること
 泥の中をほふく前進していた僕
 ハイウェイを愛車でドライブするような働き方
 優秀なビジネスパーソンはアスリートのようなものだ
 体という乗り物の性能を上げる
 恋人からパートナーになっていた
 見えなかった世界に気づいていく

(2)「働き方革命」で職場が変わる
 残業代が減ってコストが下がる
 優秀な女性社員をゲット
 優秀な学生がどんどん来てくれる
 マネージャーの成長と組織の成長
 機器の発生と対応

終章 「働き方」を革命し、日本を変えよう
 会議は続くよ、どこまでも
 働き方を変えるために、働くことを捉えなおす
 日本は「課題先進国」である
 姪にプレゼントしてあげたい社会とは?
 失われた世代が、日本を変える

「働き方革命」実現に向けて



 以下、取り急ぎ抜書きメモ。

良きものたと思っていた「働き方」が、実はとっくの昔に破たんしていたのだ p14
『カエル!ジャパン プロジェクト』p15
ノート型パソコン一つあれば、仕事はできる。p22
少なくとも自分がやっていることには「意味」がある。僕は意味と共に生きていられるんだ。p23
仕事は趣味で、いや、僕の全てであった。金を稼ぐ手段ありつつも、それを超えて、生きている意味であった。p23
 自己イメージが、私たちの行動を規定する p52
認知心理学 p55 アファーメーション
 『安定領域』p58
実現するためにはまずビジョンを設定せよ p69
「目標は必ず言語化し、繰り返し見て、自分自身に刷り込んでいきなさい」p69
同じようなミスを、同じように繰り返している...仕事が人に張り付いてしまつているのが原因だった。俗人的で、その人だけでノウハウがあって、その人が....属人性を徹底的に排除するために、文書化(マニュアル化)を進めた。それまでマニュアルはあることはあったのだが、フォーマットがバラバラで、見づらかった。見づらいから「そんなを見るくらいなら聞いちゃおう」となる。そして属人化していく。p94
 一つの業務をなるべく一人で抱え込まないよう、「ダブルワーク」制度を作った。p95
マネージャーはチームメンバーから指示をたくさん仰がれるのを「頼りにされている」と勘違いしていた。p101
一度出した指示は必ず書面に落とし、今後その書面を基準にしてほしい。p102
在宅勤務で生産性アップ p105~
 在宅勤務(テレワーク)を広げていくと、彼らの生産性も格段に上がった。p108
 週1じゃなく、週3 ....「何か寂しいんですよね...」p108
 「外でのひきこまり」...「パーソナルひきこもり」p111
僕が起業しようとした時に、周りの人はできない理由を親切に並び立てた。p114
裁量権をもった仕事p121
「自分の仕事」と認識した途端、これまでどうでも良かった自分の家の食器が、違う光を放っているp122
位置関係が中心だった町に、時間という軸が組み込まれ、立体的になる。p164
マネージャーのマネジメントを管理する方法として、プロセスを管理するやり方がある。p170
 人生そのものを『働く」として捉えるんだ。p181
『働く』を『他者と自分のために価値を生み出すこと』とするんだp181

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