2009年12月20日日曜日

吉永小百合という「物語」

 テレビで見ていたら芸能ニュースだったか、鶴瓶が吉永小百合の気遣いのことを絶賛していた。それに吉永小百合が微笑みながらもなんとなくいい感じだった。それでにわかに吉永小百合のことを知りたいとあちこち検索をしていたら関川夏央『昭和が明るかった頃』(文藝春秋,2002-11-30)に出くわした。

 これは、もともと「諸君!」に「吉永小百合という「物語」」が1995-1から2000-12(除く、1997-9~11)が連載された作品に加筆・再構成したものである。本は吉永小百合の他に石原裕次郎を登場させ、当時の映画を題材に時代を描いたものである。

 元が「吉永小百合という「物語」」であるから、そうはいっても吉永小百合が大いに述べられ論じられている。1959~2000までに109本の映画に出演しながら名前があがるのは「キューポラのある街」くらいであり、歌もたくさん歌っているが「寒い朝」と「いつでも夢を」だけであるとのこと。そういえばそうかな。それでいて存在感がある。今ではJRのポスターでいつも見かける。60歳を過ぎても素敵な感じである。

 吉永小百合の家庭のこと今まで知らなかったがここではかなり詳しく述べられている。小さい頃から働き一家を支えてきた彼女の可愛そうなという気になる。遠方のロケの際に寝台車の枕の下に隠した財布が見当たらないときの少女小百合のことを想像する。頑張り屋できちんとした彼女。両親のことなどに関心をもった。

 気になる存在となり吉永小百合自身の『旅に夢見る』(講談社,2003-3-13)を思わず図書館から借りてきた。

(2009-12-31追記)
吉永小百合『旅に夢見る』(講談社,2003)を読む。クルマに弱い、閉所恐怖症らしい。うーん。写真、「キューポラのある街」のバッティング指導のところが何かひかれる。子ども、ういういしなかに緊張感が漂う。

(2010-1-13追記)
吉永小百合『夢一途』(主婦と生活社,1988)を読んだ。自伝。今まで読んだことが本人から述べられている。

(2010-1-23追記)
吉永小百合『吉永小百合』(世界文化社,1995)写真集である。

0 件のコメント:

コメントを投稿