2009年11月15日日曜日

生麦に「わだつみの像」


 昨日は、校友会で「生麦事件」にせまろうと生麦事件参考館を訪れた。館長の浅海武夫氏のお話を聴いた。氏の見てきたような語り口に感動をした。さらにそれにせまるべく吉村昭『生麦事件』を読もうと図書館から借りてきた。また、氏のお話の冒頭に、堺事件のことも触れられた。事件としては堺事件の方が大きいが教科書には生麦事件は取り上げられているが、堺事件は取り上げられていないとのお話にちよっと関心がいったので、大岡昇平の『堺港攘夷始末』も借りてきた。どちらも大部名ほんなので貸し出し期間中に読めるかどうか心許ない。大岡昇平のものは、出たときから評判でありいづれ読みたいと思っていたのでちょうどいいかなというところである。

 さて、生麦事件参考館というか浅海氏の所蔵ということだが、わだつみの像があった。立命にある本物よりも小さいものである。原型というのか。次の予定がはいっていて詳しいお話は聞けなかったが、本物を作るときにあらかじめ縮尺した形でつくったものではないかと思う。改めてお伺いしたときに詳しいことをお聞きしたい。浅海氏は、現在は立命館大学国際平和ミュージアムに設置されてい像をご覧になったとのこと。ということは二代目のものかもしれない。一代目は、広小路キャンパスの研心館前に設置された。1969年に引き倒されて私が在学中は壊れたまま研心館二階の図書館に置かれていた。

 わだつみの像は、『きけわだつみの声』を記念して作られた由。東大に設置する予定が、当時の時代はその受け入れを拒否し宙に浮いたものを当時の立命館大学総長の末川博さんが受け入れたものだ。その受け入れをめぐり荒神橋事件というのがあったとのこと。

 生麦事件を目指していたら、なんとわだつみの像にめぐり合った。なんという縁か。

0 件のコメント:

コメントを投稿