2009年10月18日日曜日

『テレワークの法と政策-比較法的考察を中心に-』

森戸英幸編「テレワークの法と政策-比較法的考察を中心に-」(2007-5-18(社)日本労使関係研究協会、(財)労働問題リサーチセンター)の論文を一つづつ読み始めた。読み進めるときにそれぞれの論稿の目次を記ことで概要にかえる。

 まずは、森戸英幸「日本法の現状と課題、及びEUテレワーク協会の概要」である。

第1節 日本法の現状と課題 は
 Ⅰ 労働者性
 Ⅱ 労働時間管理
 Ⅲ 「事業」「事業場」の概念
 Ⅳ テレワークの「義務」と「権利」
 Ⅴ 職場の安全衛生と労働災害

第2節 EUテレワーク協約の概要
 Ⅰ 一般的考慮事項(前文)
 Ⅱ 定義と適用範囲
 Ⅲ 任意性
 Ⅳ 労働条件
 Ⅴ データ保護
 Ⅵ プライバシー
 Ⅶ 機器
 Ⅷ 安全衛生
 Ⅸ 労働組織
 Ⅹ 教育訓練
 ⅩⅠ 集団的権利をめぐる問題
 ⅩⅡ 実施とフォローアップ

となっている。テレワーク法を論じる枠組みの整理のようなものである。それにしてもテレワーク法を論じた文献は少ないのでありがたい。

参考文献として以下があげられている。
 森戸英幸「テレワーク・家内労働・在宅ワークの法政策」(法律時報930号,2003)
森戸英幸「What is IT?-労働法の観点から」(日本労働研究雑誌(特別号)498号,2001)
森戸英幸「わが家が一番?-情報化に伴うテレワーク・在宅就労の法的諸問題」(日本労働研究誌467号,1999)
長坂俊成「テレワークの法的性質と法的保護のあり方」(季刊労働法193号,2000)

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