2010年9月20日月曜日

『テレワークの社会学的研究』



 佐藤彰男『テレワークの社会学的研究』(御茶の水書房,2006)をやっと読んだ。県立図書館から借りて何度も返却・借りるを繰り返した。なかなか集中した時間で一挙にというわけにはいかなった。著者の佐藤彰男さんは、岩波新書の『テレワーク』を書かれた方である。テレワーク学会でもお会いすることがある。数少ないテレワークに関する文献としてきちんと読みたいと思っていた。意外に時間がかかった。

 目次

はじめに

Ⅰ部 テレワーク研究の展開
 1.テレワークの定義と類型化
 (1)テレワークの定義
 (2)テレワークの類型化

 2.モダニティと空間構造の変容
 (1)テレワークへの期待とその問題点
 (2)ギデンズの時空論
 (3)モダニティとテレワーク

 3.欧米におけるテレワーク研究の展開
 (1)可能性としてのテレコミューティング
 (2)テレワークの登場と実証的研究の開始
 (3)テレワークの多様性と研究の細分化

 4.国内の実証的テレワーク研究
 (1)女性と在宅就業
 (2)障害者と在宅勤務
 (3)労働政策研究・研修機構によるテレワーク研究
 (4)日本テレワーク協会による調査研究

Ⅱ部 調査結果からみたテレワークの現状
 1.在宅ワークに関する実態調査
 (1)テレワーク仲介企業へのインタビュー調査
 (2)在宅ワーカーアンケート調査
 (3)在宅ワーカーパネル調査

 2.SOHOに関する実態調査
 (1)SOHO共同組合を対象とした実態調査
(2)SOHO企業家への個人インタビュー

 3.モバイルワーク型と在宅雇用型に関するヒアリング調査
 (1)モバイルワークとサテライトオフィス
 (2)在宅勤務型テレワーク

Ⅲ部 テレワークの論理
 1.テレワークの類型と実態としてのテレワーク
 (1)自宅オフィス型テレワーク
 (2)共有オフィス型テレワーク
 (3)移動オフィス型テレワーク

 2.在宅ワークと在宅雇用型テレワーク
 (1)在宅雇用型テレワーク導入への障害
 (2)労働環境の変容
 (3)在宅雇用型テレワークと在宅ワーク

 3.共有オフィス型テレワークの可能性
 (1)共有オフィス型テレワークへの期待
 (2)サテライトオフィス実験の失敗
 (3)反証としてのスポット・オフィスとコミュニティ・オフィス

 4.テレワークを求める意識
 (1)在宅ワークへの導因
 (2)自律性の拡張とテレワーク

 5.仮説の検証
 (1)テレワークによる空間的コンテクストの分離
 (2)テレワークの導入がもたらすもの

おわりに

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