2011年4月5日火曜日

『海の都の物語』


 塩野七生『海の都の物語』(中央公論社,1980)を読んだ。三回目である。はじめて読んだときは、制度・仕組みを合理的な創り上げていて英雄ではなく組織でいきてきたことに感銘を受けた。二度目は何かしら、どうしてか、それほど感銘をうけなかった。しかし、今回は、実際にヴェネチアに行ったこともあり違った面も見えたのか面白くてためになったような気がする。少なくともヴェネチアの情景がリアルに思い浮かべられたて楽しめた。読みながらヴェネチアの写真を何度も眺めた。
 それからやはり周辺の知識がそれなりに蓄積してきたせいかもしれない。それにしても塩野ワールドは愉しい。個別に見るとジェノバのあたりは長い、少し退屈かな。物語がはじまるときに想像上の情景が葦がみえてくるようなところが....

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