2011年6月29日水曜日

安心して働けるために保育園を

 昨夜は、先ごろ開園した保育園開設PJの人たちの謝恩会があった。昨年の六月に指示があり直ぐに案をつくり、昨年11月に私が退職する頃には労働局に計画書の提出をしたりしてほぼその道筋がみえていたものである。(助成金の申請はどうするのかな。まあ、だいたいの段取りをつけているのでこちらへ依頼はないだろう)

 保育園というのか託児所というのか、入社した30数年前にもその事業場に幼児園というものがあった。高度成長期、人手が欲しい。小さなお子さんのおられるお母さんに働いてもらおうと作ったらしい。当時は新人として給与担当をしていて保母さんの給与の毎年の見直しをした思い出がある。この幼児園は、役割を終えたということでずいぶん前に閉園となっていた。

 最近は単なる人手というよりもキャリアをもつ働くお母さんというか、共働きの人たちが安心をして働いてもらえるようにと、会社、役所、病院、大学などなど事業場内保育所をつくることが多くなっていた。それで3,4年前に一度事業化の検討をしたことがある。そのときに保育専門会社とのコンタクト、実際に運営されているところへの見学などをした。会社の関西にある事業所が業容拡大で新棟をたてるというときに託児所の検討が行われ何かと支援したことがあった。実際には実現しなかったが。

 それが今回はいろいろな事情が重なったのかやることになった。前に検討したとき知り合いの保育園関係者に教えてもらったたりした。大学と高校のネットワークが活かせた。意外にこういうネットワークに関係者がいるものである。本も読んだし、いろいろな事例も検討した。

 今回はそれらがあったので直ぐにたたき台となる案を作成した。実際は指示があった翌日にはたたき台ができた。それを関係者でたたくうちに、あるメンバーから保育会社を使うのではなく自分たちで保育士さんを雇い我々で実際にやろうということになった。これは大きなインパクトだった。保育関係のことをずいぶん調べたが実際には経験が無い、やれるのか。そのメンバーが自信をもって主張してくれたおかげで、たぶん他の会社ではみられない自前の保育園ができた。建設もPRも各種調達も食事もすべて自前でやった。これがあったので謝恩会となったのだろう。異なる事業に携わる人たちを一つの保育園事業へ集結させる。これは別の新規事業をやるときの一つのモデルになっただろう。

 また、保育園という施設をつくるということだけでなく保育ママの派遣など事業は可能性をもつ。今のところは企業内保育園だが、企業を飛び出して新規事業としての発展の可能性もあると思う。今回は小さな一歩を踏み出したということであろう。

 昨夜は美酒をしこたまいただいた。



参考
 事業所内託児施設助成金http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/20a.pdf
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/ryouritsu01/pdf/04.pdf

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