2011年3月21日月曜日

ハンニバルの強さ、精神的なつながり

 塩野七生『イタリア遺聞』(新潮文庫)のなかに

「傭兵を主力にしたカルタゴ群に、市民軍のローマ軍がどうしても勝てない...なぜ勝てないのかと真剣に考え方のが,,,スキピオであった。彼は、ハンニバルの強さの第一の原因を、ハンニバルと彼の傭兵との精神的なつながりにのあり方にあると、見た.....兵士には、敗戦になつても必ず生きのびられるような道を考えてある。また、不幸にして死んだ兵士や戦場で不具になった者の家族には手厚い保護が保証される」

 うーん、なるほど。スキピオはちゃんと研究・考察をしたんだ。安心とか、安全とかでもある。アメリカ海兵隊もそんなところがあるようだ。かつての大蔵省のノンキャリアの会が最後まで面倒をみたというのもそれに通ずる。ただ、それがその共同体化して、その団体の利益のみとなるとちょっと方向がずれるのかもしれない。紐帯というのか、繋がりが大きい。

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