2011年2月6日日曜日

『大学破綻』


 大学のことは、校友会の仕事の関係でも個人的にも関心がある。それで大学モノは比較的読んでいる。この本もそういう意味で手にした。桜美林大学に大学経営に関する大学院があることをはじめて知った。そしてこれからというか、大学職員の役割、その重要性を改めて感じた。病院経営でもそのようだが医者が経営をしてもなかなかうまくいかない。大学も学者先生が経営をしてもうまくいかないのかもしれない。病院と同じように今までは需要が多く、あまり工夫をしないでも誰でも経営ができたという業界だったんだろう。これからというか、今は需要そのものがあやしくなり真に経営の観点に立ち返らないと存在があやうくなる。著者のいう大学のミッション、これを真に考え、確立していないと存在の意味がないであろう。

 諸星裕『大学破綻-合併、身売り、倒産の内幕』(角川書店,2010-10-10)
はじめに
第1章 崩れ始めた日本型「大学ビジネス」
第2章 教育力は再生するか?-脱「旧帝大モデル」という活路
第3章 タイプ別・日本の大学のそれぞれの「いま」
第4章 受験生はなぜ「大学選び」を誤るのか?
第5章 大学から日本がよみがえる
おわりに-EU「ボローニャ宣言」が示した大学の未来

0 件のコメント:

コメントを投稿