2011年2月13日日曜日

ダン・ブラウン『天使と悪魔』


 ダン・ブラウン『天使と悪魔』上,下(角川書店,2003)

 イタリア旅行をしたことで、この本に手にした。おもしろい。主人公が謎解きをしながら危険を顧みずに行動するところにひかれた。上下二巻を一気読んだ。もともとカトリック教会の知識がないせいかもしれない。また、ローマにいったばかりでローマ市外地図をみながらの読んだのがよかったのだろう。

 WWWを開発した欧州原子核研究機構 (CERN)とカトリックの総本山・ヴァチカンを科学と宗教という対比でガリレオ以来(もっと前からかな)の論争などを軸に展開するスリリングで奥深いストーリーに目が離せない。最初、DVDで映画を見たがよくわからないまま展開をして興味を失ったが、本の冒頭にある地図をみることでちらっと読んでみようかと思った。美術史家であり象徴文様学者の主人公と、セルンの女性科学者のコンビがでくわす物語にどんどん引き込まれた。

 ガリレオの書からの謎解きはわくわくする。これらの謎解きが単に論理的にというよりも想像力を働かせて、何となく気にかかることからアプローチをするところもいい。知的興奮かもしれない。このシリーズを含めてダン・ブラウンのものを読んでみたい。奥さんが美術史家らしいが.....

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