2011年2月27日日曜日

公的年金の意義、必要性、目的および機能

 主婦の年金の取扱が話題となっている。
 それで、改めて公的年金の意義、必要性、目的および機能を堀勝洋『年金保険法 基本理論と解釈・判例』(法律文化社)をもとに確認をしておこう。

1.意義
 社会保障制度の給付の一つとして、国家の責任で国民の生活を保障するために支給されるものである。
 年金は、定期的かつ長期間支払われる金銭給付

2.必要性
 国民が長期的な所得の減少・喪失に直面した場合に、私的に対応するこど困難になったために必要となった。
 その背景に
(1)自助努力の困難性と家族扶養・地域の相互扶助機能の低下
 (2)私的年金保険の不十分性
 がある。

3,目的・性格
 国家が高齢者、障害者および遺族の生活保障を行うもの
 これには以下の説がある
 (1)保険金説
 (2)強制貯蓄の払戻説
 (3)賃金の後払い説
 (4)功労報償説
 (5)休息権保障説
 (6)損失補償説
 (7)生活保障説

4.機能
 (1)貧困の予防・救済
 (2)所得再配分
 (3)経済の安定・成長
 (4)社会・経済の安定

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